作品詳細・レビュー一覧

レビューの追加やアルバム情報、曲情報などを追加・編集できます。レビュー求む!! [戻る]

† 作品詳細情報 † レビュー一覧 (1)

ドイツ  (1969-08)
Monster Movie
/ Can

Can

rendering mode : -

MOVIE



※ Youtubeリンクは自動検索の為、閲覧できなかったり異なる動画が表示される場合があります。
※ また各種情報編集で英語登録するとヒットしやすくなります。

    DISC1

  •  1. Father Cannot Yell
  •  2. Mary, Mary So Contrary
  •  3. Outside My Door
  •  4. You Doo Right

MEMBER

  • Holger Czukay:ベース
  • Irmin Schmidt:キーボード
  • Michael Karoli:ギター
  • Jaki Liebezeit:ドラム
  • Malcolm Mooney:ボーカル



 818
 
 プログレッシブ
 プログレッシブ,ハードロック,その他,パンク/ハードコア,エレクトロ/ニューウェイヴ,アヴァンギャルド/エクスペリメンタル,ラップ/ヒップホップ
  -
Check

  • Currently 3.5/5 Stars.
† レビュー一覧 (1) † 作品詳細情報
No.1 Date:2012/05/21 00:15:31

投稿者:みたまん 
オススメの曲 >> Father Cannot Yell 
  • Currently 3.5/5 Stars.
(5)

プログレッシブロックの中でも一際特徴立った立場であるクラウトロックの最高峰、
Canの1969年にリリースされた1枚目のアルバムです。
サブジャンルがかなり変な事になっていますが、こうでもしないとサブジャンルでの表現が出来ないのです。

1曲目から当時のサイケデリックロックの概念から大きく剥離した音が響いてきます。
特に異様なのはそのボーカル、早口でまくしたてるように歌うスタイルはラップそのもの。
そうかと思えば線の細いギターの音が即興のように切り込み、その後は
ドラムとベースのグルーブ感抜群の反復パートに鼻歌のようなボーカルが被さり再びギターソロ…
先制のパンチとしてはあまりにもやり過ぎな音にリスナーは唖然とするでしょう。

2曲目はあっけらかんとしたラブソングをガレージな音で荒々しく、
どこかパサついたような音で表現した曲。
ここでハッキリするのはボーカルが完全な素人である事。
まるで音程などは取れておらず、一切の飾り気なく曲の中に響いてくるのです。
しかしこの異様なまでにサッパリとした声色が思いの外曲とマッチしており、
後半の哀愁すら漂わせるギターの音色と相まって思わずセンチメンタルな面持ちに。

そうかと思えば3曲目はなんとどう聞いてもパンクです。
8ビートにのせて単純明快なリフ、そしてボーカルは後半、ハードコア張りに叫びます。
1969年にパンクです。完全にオーパーツです。曲のノリも相まって此方まで叫びたくなります。

そして4曲目は20分の大作。しかしココまでやっておいてシンフォニックや
ジャズの要素を感じさせるタイプのプログレッシブロックをこのグループが演るワケがありませんでした。
執拗に反復するベースと僅かずつアプローチを変えて行きつつ、
叩き出されるビートがこれまた強固でかつ陶酔感を感じさせるグルーブを作り、
そこに擦れかかったボーカルが入り込んできます。
曲の後半にさしかかると上記の要素は更に強まり、再びラップらしくまくし立てるパートも顔を出します。
おまけに息を切らしながら歌うので曲の切迫感も否応なしに高まって来ます。
さながら呪術のようです。後のミニマルミュージックに大いに抵触する重要曲でしょう。

音もこれだけ異端ならメンバーの出自も異端でした。何せ全員バラバラ。
ギターこそジミ・ヘンドリックスに影響を受けたロック系統の出自なのですが、
ベーシストはドイツの現代音楽家、シュトックハウゼンの門下生であり、
キーボードの方も同じくシュトックハウゼンの門下生であり、さらに映画のサウンドを担当した経験あり。
ドラマーはフリージャズの出身、そしてボーカルは前述のとおり音楽経験皆無の素人。
先進的な音が出来ない方がおかしい顔ぶれです。

やや強引にまとめますとロックらしくありつつも
極めて先進的なアプローチがぶつかり続けた末に生み出された
アヴァンギャルドなパンク・ガレージロックと言えるでしょう。
時空の穴をぶち破って2012年の昨今に出てきたとしても全く音楽的古さを感じさせない驚愕の作品の『一つ』です。
音楽好きを自覚されている方なら先ずは聞いてみましょう。
馴染めなかった場合も様々な音楽を聞き回って数年寝かせた後に聞いてみれば衝撃を受けること請け合いです。

名前:   

Facebook


ページトップへ
レビューを書く

Advertising


メタルポート MENU

Copyright (C) Metalport All Rights Reserved.